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(C)Hurriphoon
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カメラ:Nikon D7000
レンズ:18-105mm f/3.5-5.6 G VR
絞り値:f/5.6
ISO感度:400
露出時間:1/250s
露出補正:0EV
焦点距離:105mm (35mm焦点距離 157)
測光方式:パターン
対象の距離:無限遠
日付:2012/3/9


カメラ界には万人が恐れる沼、「レンズ沼」というものが存在する。
レンズ沼には特異な生物が多数生息しており、レンスウィルスというウィルスに感染すると重篤な病気を引き起こすことがある。

【概要】
レンズ病とは、カメラを使う人が罹る精神疾患の一種である。重度になると本人の精神のみならず、家族の経済状態などにも悪影響を及ぼすようになるため、早期の治療が必要である。しかし、今のところ確立した治療法はない。



【原因】
主に次の4つがあげられる。

1.高価なレンズと安価なレンズの描写の違いに気づく

2.足りない焦点距離を埋めたくなる

3.友達やネットの住民などが持っているので、自分も持ちたくなる

4.高いレンズを持っているとカッコいいと言う感覚になる




【ウィルス】
有名なものとして、次のような原因ウィルスが挙げられる。

1.単焦点ウィルス
(最も感染者が多い。撒き餌に始まり挙句の果てにF0.9とかが欲しくなる。長玉ウィルスに発展することも。)

2.大三元ウィルス
(キヤノン・ニコンユーザーに多い。1つ買ってその描写に感動し、全部欲しくなる。全部買うと症状が改善し、短期で治ることも多い。)

3.高倍率ウィルス
(感染初期の患者に多い。これが悪化して大三元ウィルスや単焦点ウィルスに発展することが多い。)

4.特殊玉ウィルス
(魚眼、アオリ、ミラーなどの特殊レンズに惹かれる人から検出されるウィルス。)

5.長玉ウィルス
(感染者数それほど多くないが、最も危険なウィルスである。カワセミなどの鳥がこのウィルスを持っているとされている。サンニッパウィルス→ヨンニッパウィルスのように凶暴化し、死に至らしめる。)

6.タムシグウィルス
(純正に近い性能を持ちながらコストパフォーマンスのいいタムロン・シグマ等のメーカーのウィルスだが、安い故に沢山買ってしまう。)



【特徴】
レンズ病にかかりやすい人として、次のような者があげられる。

1.収入がある程度ある人
(学生は比較的軽症止まりが多い。)

2.カメラ以外の趣味が少ない人
(例外的に車や自転車やフィギュア等の趣味は合併症を引き起こす。)

3.金銭感覚がおかしい人
(浪費癖がある人は危険。)

4.プライドの高い人
(人より少しでも優れた機材を買おうとする。)

5.機械系が好きな人
(高いレンズのメカニックな感じは機械好きにはもってこいである。)

6.大艦巨砲主義な人
(大砲レンズに憧れて長玉ウィルスに感染する危険性が高い。)



【症状】
レンズ病の症状は、軽微な順に次のような11段階に分類される。

1.潜伏期
一眼レフカメラのキットレンズで満足している期間。特にダブルズームセットを購入した人は潜伏期間が長い。

2.かなり軽微
一眼レフカメラを使い始め、キットレンズの物足りなさを感じる。特に、周りからの勧めで安価で高性能な単焦点やマクロを買うことが多い。レンズに掛ける費用はまだ5桁である。

3.軽微
単焦点の魅力を感じるようになり、単焦点レンズの物色を始める。まだ対象物などがはっきりしており、それほど重症化していない。

4.軽度
ある程度高いレンズが欲しくなる。この段階だと主に「大口径」に興味を持ち始める。タムシグ等の安価な高性能レンズをよく買うようになり、一旦は純正品よりもレンズメーカーのほうが好きになる。

5.やや軽度
純正の大口径に興味を持ち始める。この辺になるとレンズメーカーのコスパがいい商品よりも、純正品の画質やオーラが気に入るようになり始める。

6.中程度
一通りの焦点距離が揃い始め、特殊レンズ(魚眼、アオリ、ミラー、テレコン)などに興味を持ち始める。この段階まで来ると、金銭感覚が狂い始め、「レンズは資産だ(キリッ」(→金欠になったら売れば良い)という上級者向けの論理まで出てくる。

7.やや重度
レンズ病は望遠領域にも到達し、サンニッパやヨンニッパのような大口径超望遠が欲しくなり始める。食事や他の消費を我慢してレンズ購入資金に当てたり、レンズのためにバイトを始めるようになったりする。

8.重度
この段階では最低でも20本以上のレンズがあり、カメラも3台以上所持している人が殆どである。F1.4ですら暗いと感じ始めたり、金銭感覚が全部レンズ基準になり「この車はサンニッパ5個分だ」とか言い出すようになる。最早所有するだけで満足し、買う事自体が快楽となりつつある。

9.かなり重度
所有レンズが50本を超え、レンズを買わない週はないと言うレベルにまで到達する。新品のみならず中古やジャンクにも手を伸ばし始め、「いい写真を撮る」ことよりも「レンズを買う」事自体に全力を注ぐようになる。

10.極端に重度
所有レンズ数は100本を軽く超え、店を開けるようなレベルになる。意味もなく同じレンズを3つ以上大人買いしたり、所有レンズを擬人化し名前をつけたり、同じメーカーのレンズを全部揃えたり、常人には理解不可能な行動を始めるようになる。ここまで来ると治療は困難。

11.救済不能
頭の中は最早レンズしか無い。夢の中でもレンズが出てきて、仕事の間もレンズのことが気になってしょうがなく、結婚相手までレンズとか言い出す。
この領域に到達すると、余程のお金持ちかコレクターでない限り、貯金では足りず借金や親の財産にも手を出し始め、自己破産する人まで出てくる。



【治療法】
科学的な治療法は今のところ見つかっていない。
慣習的な治療法として次の3つがある。

1.レンズを全部売る

2.別の趣味を作る

3.止めを刺すレンズを買う


1の方法は最も効果があるが、非常に残酷な方法である。
2の方法は場合によっては症状が悪化することがある。特に、車沼、バイク沼、自転車沼、パソコン沼、フィギュア沼などとの組み合わせは危険であり、よりレンズ病を悪化させることがよくある。
また、3の方法も極めて曖昧であり、少しでも間違えるとレンズ病の悪化につながる。





レンズは計画的に買いましょう…(笑)

吾輩は既に5番くらいまでは来てます(笑)