DSC_8855-8875-2560 (2)
18-105mm / 18mm  10min(30s×20)  F5.6  ISO800
赤道儀:Vixen ポラリエ

※記事作成日時が6月18日なのでタイトルもそうなっています。

ソフトフィルターを使用して星野写真・星景写真を撮影する例が多く見られる。
ソフトフィルターを使うと、どのようなメリット・デメリットがあるかを調べてみた。

今回は、評判の良いKenkoのプロソフトン(A)を使用した。

1.単独(1枚撮影)での差
どちらも、撮影直後の状態から少しだけ暗くしている。

【フィルター無し】
DSC_8855
18-105mm / 18mm  30s  F5.6  ISO800

【フィルターあり】
DSC_8868
18-105mm / 18mm  30s  F5.6  ISO800

光害地での撮影のため、全体的にやや赤かぶりしている。

星の解像度では、フィルター無しが勝利。
大きな星の写り方では、フィルターありが勝利。
天の川の様子は、どちらもうっすらと現れており差はない。

また、上の点線のようなものは多分飛行機の軌跡だが、それが入っていないものも合成したため合成画像では消えている。


2.複数枚合成での差
どちらも、YIMGを使って合成し、コントラストを強調している。
強調の条件はいずれも同じ。
また、どちらも背景のフラット補正をしている(上はやや不十分)。

【フィルター無し】
DSC_8855-66
18-105mm / 18mm  6min(30s×12)  F5.6  ISO800

【フィルターあり】
DSC_8868-75
18-105mm / 18mm  4min(30s×8)  F5.6  ISO800

1枚ではわかりにくかったが、天の川や星雲の出方に顕著な差がある。
どちらもある程度天の川がはっきり現れているが、下のほうがより色がついてカラフルな感じになっている。
また、はくちょう座デネブの左側にある北アメリカ星雲だが、

DSC_8855-66-2

DSC_8868-75-2

上下を等倍で比較するとわかるが、フィルター不使用ではほとんど現れなかった星雲の赤色がフィルター使用で現れている。


3.合成
露光時間4分ではノイズが目立つため、両方の画像を比較明合成(明るさ優先)でノイズを削減し、コントラストを強調した。

DSC_8855-8875-2560 (2)
18-105mm / 18mm  10min(30s×20)  F5.6  ISO800


4.結論
星景・星野写真でのソフトフィルターの性質についてまとめました。

【メリット】
・大きな星の色がはっきり出る
・星雲や天の川の色がはっきり出る
・星の周りの黒いフチがなくなる
・星座をはっきり写したい人に向いている

【デメリット】
・小さな星が写りにくい
・撮影時にピントが合わせにくい
・点像の星が好きな人には向かない
・お金がかかる(52mmで約3000円、77mmで約4000円)

と言うことで、ソフトフィルターの使用・不使用については人によっては評価が割れますが、少なくとも吾輩は使った写真のほうが好きです。

また、ソフトフィルターの種類だが、プロソフトン(A)は強すぎず弱すぎず丸く広がるので星写真にはお勧めです。これでは強すぎる・弱すぎるとい場合は他の製品や自作するのも良いですが、他の製品を買う時はよく下調べすることをおすすめします。特別な目的がない限り、ボケが楕円状で真円にならないものは星写真には向いていません。

更に、クロスフィルターなどを使うとより玄人っぽい写真が取れます(笑)。