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18-105mm / 18mm  1/160s  F6.3  ISO100

昔から、カメラは政治に大きく関わってきた。
現在でも「報道写真家」とか「政治写真家」とかが存在するように、写真は政治の重要な位置を占めている。

しかし最近、日本と韓国の政治問題を巡って、日本のあるカメラメーカーで問題が起こっている。

事件の発端はこれである。

ニコンには「ニコンサロン」という自由度の高い写真展があり、基本的にスペース使用料は無料のため、多くの個人写真家が利用している。
問題は、この表の6月の下から7月にかけてである。

写真展スケジュール  ニコンイメージング

”6/26(火)~7/9(月)
安世鴻写真展は諸般の事情により中止することとなりました。関係者各位の方々にご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。”

とある。

これが写真展を応募した人のウェブサイトである。

当初、この写真展は審査を通過し、予定通り行われるものだった。
しかし、この写真展の内容が問題だったのである。

この写真展では、現在日本と韓国が争っている「慰安婦問題」を取り扱っており、日本人の中には韓国側の主張に疑念を抱く人も少なくない。
また、最近韓国の市民団体がアメリカなどに石碑を立てるという計画を決定し、特にネットでは批判が相次いだ。

韓国側の主張は、「昔の日本政府が朝鮮人を慰安婦として強制雇用させた」「それに対する謝罪と賠償を要求する」というものだが、この主張に対しては「韓国の主張は捏造だ」「金がほしいだけだろ」という批判的な意見がネット上では多かった。
(実際、吾輩も韓国側の主張は滅茶苦茶なものだし、いちいち賠償していたらキリがないものだと思っている)

この一連の騒動で、ネット上では「ニコンは韓国に屈する売国企業か」などという意見もあり、一時期は不買運動まで発展するところだった。

正直、ネット上の意見というものはあくまで一個人の意見でしか無いし、「ネトウヨ※1」とか「チョン※2」と言ったレッテル貼りも多く、冷静な議論がなされていないといえる状況も少なくない。

※1「ネトウヨ」…元々はネット上にいる右派を指す言葉であったが、近年は韓国や民主党に対して否定的な人を指すことが多い。
※2「チョン」…韓国・朝鮮人の蔑称。インターネットスラングとして使われることが多い。


しかし、ニコンは日本の企業である。思想良心の自由や表現の自由が保護されている日本では、一企業がどのような思想に基づいて判断しようが基本的に自由なのである。

ただ、ニコン側にも幾つかの問題はある。一つは写真展中止の理由を明記しなかったこと、もう一つは最初から審査を通すべきでなかったという点である。これに関しては、企業が写真展を担当の人に丸投げしていたからこうなった、という意見もある。

韓国は韓国で愛国心が強く、このような問題に対しても絶対に譲歩しないが、「愛国」と言うのならニコンに頼らず自国の企業(サムスン)を使うべきではないだろうか、とも思った。

しかし、日本の光学機器・映像分野は非常に強い分野である。ドイツのライカやカールツァイス、韓国のサムスンなどもあるが、世界的に見ると「Canon」「Nikon」「Sony」の三強状態である。
液晶や半導体で日本のシェアが危ないというニュースを最近聞くが、このカメラ分野だけは常に日本の独走状態である。今後も日本の基幹産業として発展を望みたい。