
2012.8.14 20:25 / 18-105mm / 18mm 3min (30s x 6) F5.6 ISO3200
道北遠征で、ちょうどペルセウス流星群の時期と重なったため、流星群を撮影しようと思った。結果は予想通り失敗であった。
上の画像の白い線が2つ並んでいるのは飛行機か人工衛星だと思われる。左下は不明だが、流星の可能性がある。
道北遠征では札幌とは大きく環境が違うのだが、まず空を見て驚いたのは天の川がはっきりと見えることである。
吾輩が住んでいる家の近くで観測することが多いが、目視では天の川がかすかにしか見えなかった。一方、道北遠征のある所(稚内近郊だが詳しい場所は忘れた)ではいて座付近は勿論のことカシオペア座付近まで星の帯がかかっていた。

2012.8.14 20:25 / 18-105mm / 18mm 3min (30s x 6) F5.6 ISO3200
上が、撮影したそのままの状態の写真である。
これがどれくらいすごいかというと、下の自宅付近で撮影した写真と比較していただきたい。

2012.7.15 2:28 / 18-105mm / 18mm 240s (30s x 8) F5.6 ISO800
(過去の記事「楽しいフラット補正」より引用)
天の川はかろうじて写る程度で、目視だったら見えるかどうかすら怪しい。しかも、背景がかなりあずき色を帯びており、都市光の影響(主にナトリウムランプ)を受けていることが顕著である。
ついでに、D7000の高感度ノイズについて検証した。
下はいずれも露光時間15秒、絞り値F5.6、レンズは18-105mm VR。
ISO1600

ISO3200

ISO6400

ISO6400 (長時間ノイズ低減ON)

ISO1600 (6400相当まで明度を上げる)

ISO3200 (6400相当まで明度を上げる)

ISO6400相当の比較では、ネイティブなISO6400が最もノイズが少なく、1600を2段分補正したものは色ノイズがかなり出ている。また、長時間NRをオンにしたものは赤い熱ノイズが消え緑色を帯びている。
ISO1600、3200、6400の比較では、低い感度ほどノイズが少ないのがわかるが、1600では暗すぎて天の川が分かり難い。
以上より、ISO3200で撮影したものを合成するのが最も良いという結論が得られた。
ちなみに、一番上のインチキ写真は、6枚を比較明合成でなるべく多くの星が写るようにしたものである。ISO3200の30秒でも熱由来のノイズが若干発生するため、予め撮影したノイズデータを用いてノイズを削減している。