DSC_3124-3194b-2560
2012.8.22 0:49 / 70-200mm / 190mm  32min (30s x 64)  F5.6  ISO800

吾輩が一番好きな星雲、北アメリカ星雲の高画質な写真を作りたいと思って、多数画像合成を行った。合成に用いた写真の枚数はなんと64枚で、露光時間は32分に相当する。ポラリエの極軸望遠鏡を使って極軸セッティングしたため、星はほとんど流れずかなり良い画像が得られた。

合成前の30秒露光写真。
星雲など影もかけらもないが…

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これを4枚合成することを3回繰り返して合計64回合成すると、S/N比(真の光に対するノイズの割合)が理論上は8分の1となり、コントラストを高めてもノイズが目立たなくなる。
画像編集で下のように星雲が出てくる。

DSC_3124-3194-1280

これを更に調整して星雲を強調すると下のようになる。

DSC_3124-3194b-2560

10分程度の露光ではあまり現れてこないペリカン星雲(IC5067-70/中央下)や、更に下の散光星雲IC5068も現れてくる。とは言え、改造デジカメではないのでやはりそこそこの写りとなっている。

細かい部分を気にすると、下のはくちょう座α星デネブと上の赤いはくちょう座ξ星にゴーストのようなものが発生しているが、ナノクリレンズだけあって他の部分には影響が出ていなく素晴らしい。

将来、赤外改造デジカメを手に入れたら鮮明な星雲を写したい。


【説明図】
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主な星雲は北アメリカ星雲(NGC7000)と、その下にあるペリカン星雲(IC5067-70)。その更に下にIC5068という散光星雲もある。
また、北アメリカ星雲の中にはNGC6997とCr428という散開星団も見られる。

天体のデータ
名称:NGC7000 (北アメリカ星雲)
種別:散光星雲
赤経:20h59m17s
赤緯:+44°31′44″
距離:675pc / 2200光年
大きさ:120′×100′
視等級:4.0等

名称:IC5067,IC5070 (ペリカン星雲)
種別:散光星雲
赤経:20h50m48s
赤緯:+44°20′60″
距離:600pc / 1800光年
大きさ:60′×50′
視等級:8.0等

名称:NGC6997
種別:散開星団
赤経:20h56m40s
赤緯:+44°38′30″
距離:?光年
大きさ:10′
視等級:10等

参考ページ
http://en.wikipedia.org/wiki/North_America_Nebula
http://en.wikipedia.org/wiki/Pelican_Nebula

http://server5.wikisky.org/starview?object=NGC+6997&locale=EN