M31_vs_M33
2012.9.21 / 70-200mm / 200mm  92min(M31 40min + M33 52min)  F5.6  ISO800

秋の二大系外銀河、アンドロメダ銀河とさんかく座銀河。
どちらも天の川銀河から250万光年程度離れており、天の川銀河とともに局部銀河群の「三つ巴」を成している。
シミュレーションでは数十億年後にこの3つの銀河が合体するという結果もあるが、もし衝突が起こればかなり巨大な銀河となることが予想される。

眼視観測ではどちらも比較的地味なものだが、天体写真では人気のある系外銀河である。アンドロメダは満月5個分、さんかく座は満月2個分近くあると言われ、小さい対象が多い系外銀河の中でも人気がある。

1.アンドロメダ銀河
M31またはNGC224。
アンドロメダ大銀河、アンドロメダ大星雲とも呼ばれる。
地球からの距離は約230万光年。
直径は約25万光年で、天の川銀河の倍の大きさがある。
アンドロメダ座の系外銀河で、見かけの大きさでは系外銀河中最大。
M32、M110他10個以上の矮小衛星銀河を持つ。

M31-20120921
Nikon AF-S 70-200mm VR II, 200mm  40min(80 Frames)  F5.6  ISO800

いつもの構成で撮影。F値は周辺減光補正が面倒なのでF5.6で、ISOはバックグラウンドが中間値(128)になる半分程度の800に設定した。
画像処理方法を見直し、40分露光と前回より8分伸ばしたので細部や淡い部分が改善された。

前回:
M31-20120915

今回、トリミング回転前:
DSC_4470-4557a-2560

彩度を上げると中心部が緑色になるという問題が発生。
GIMPで「彩度」ブラシを使用して中心部のみ緑カブリを除去した。

今回、処理後:
DSC_4470-4557b-2560


2.さんかく座銀河
M33またはNGC598。
地球からの距離は約270万光年。
直径は約5万光年で天の川銀河よりも小さい。
三角座の系外銀河で、満月2つ分の大きさがある。
さんかく座銀河がなければ三角座は存在感が…
こぎつね座のM27(亜鈴星雲)「呼んだ?」

銀河を上面から見た「フェイスオン銀河」となっている。

M33-20120921a
52分露光 (36分+前回の16分)

M33-20120921
36分露光 (30秒72枚合成)

36分も52分もあまり変わらないように見えるが、暗い部分の表現が良くなった気がする。
M33はバックグラウンドが明るいと表現が難しく、アンドロメダほど大きくないので、機材と場所を変えて再挑戦したい。



【最近思ったこと】

吾輩は星雲や系外銀河に興味があるが、天体観測というと一般的に惑星観測が人気である。
惑星でも木星党、土星党、金星党などに分かれるが、これら3つの惑星は比較的視直径が大きく、難易度もそれほど高くない。

吾輩が不思議に思うのは「火星」と「水星」である。これらはかなり大きさが小さく、写真として写すにもかなり大気のゆらぎの影響を受ける。
火星や水星の撮影が好きという人は相当の「マゾ」ではないだろうか。
実際、火星と水星を英語で書くと「Mars」「Mercury」でどちらもMで始まるわけだし…

そういえばメシエ天体も有名なものを撮るだけなら苦労しないが、小さい銀河なども含めると難易度はかなり高い。メシエ天体はM天体とも言われるが、相当のマゾヒストでもない限りコンプリートは厳しい戦いになるだろう…

まあ、サディストなら「どんどんメシエ天体を攻略するぞ!」というのも考えられるが…