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2012.11.19 2:34-3:14 / 70-200mm / 70mm  30min (30s x 60)  F4  ISO800

ついに道北以外の北日本でも初雪。札幌、旭川、帯広、函館、青森、秋田などで初雪を観測した。

わ~い冬だ!あかり冬大好き!

とか言って喜べる状況ではない。
(元ネタはゆるゆりなので知らない人は各自調べるように)

冬。

四季の中では、吾輩が最も好きではない季節である。すなわち、一番嫌いな季節である。

冬といえば雪。

雪といえば雪だるま。

雪だるまといえば雪像。

雪像といえばさっぽろ雪まつり。

一見明るそうに見えるが実際は、

雪といえば「雪かき」、「除雪」、「災害」、「寒さ」と苦しいことや悪いことばかり連想されてしまうのである。

しかも、都市部には冬場に雪の上に犬に小便をさせる非常に趣のない飼い主も多く、都市部の雪なんて道路側は泥で汚れ、歩道側は犬の小便で汚れ、とても見るに堪えない状態になる。

雪だけで済めばいい。


冬の日本海側といえば、圧倒的な天気の悪さ。

太平洋側(東京など)に住んでいる人が「今日も寒いね~」「雪見たいなぁ」とか言っている裏で、日本海側の人間は除雪に追われる。

日本海側の冬場の天気の悪さは絶望的なレベルである。10日のうち7日が雪、2日が曇りか雨。晴れる日は10日に1日、それも申し訳程度の日差しである。

札幌は内陸気候に近く、純粋な日本海側気候に比べれば幾分マシだが、それでも夏に比べれば晴れる日など貴重なものである。5日に1日晴れればまあ良い方である。

当然、天気が悪くなれば月も星も見えなくなってしまう。
冬はそもそもあまり出かける気持ちにならず、ブログのネタ切れを回避するために天体関連で補っているのだが、どうも最近はネタ不足に陥る傾向にある。天気が悪いことは致命的な問題である。

しかも、今年は不幸なことに、例年よりも雨や雪の降る日が多すぎる。昼間は快晴でも夜は雨、なんてパターンも珍しくなく、晴れる頃には撮影予定の天体のすぐ近くに満月… という嫌なループである。

愚痴ばかり言っていると購読者が離れるので、今日の写真の説明に入りたい。

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今回は散開星団3個を獲得。うち2個はメシエ天体。

M46-20121119

M46
散開星団。小さな惑星状星雲NGC2438があるが、わかるだろうか?
小さな数多くの星から構成されソフトなイメージがあることから「女性的」と言われたり。


M47-20121119

M47
散開星団。M46とは打って変わって、大きな数少ない星で構成されることから「男性的」と言われたりすることがある。M45すばる、はくちょう座のM39などもこれに近い。


M47-20121119

NGC2423
メシエ天体ではないので上記に比べ知名度は低いが、とも座の三重星団を構成する散開星団の一つである。M47に近く、シャープな印象がある。


NGC2414-20121119

NGC2414
実は探してみるともう1個星団があったようだ。上の図には載ってないので、各自探して欲しい。先ほどの3つに比べるとかなり小さく、目立ちにくい。原因は地球からの距離。



「社員はこうだと言いますけれども、人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです」
小泉純一郎元首相の言葉である。

人生、会社、社員も色々だが、星雲や星団も色々である。
オリオン大星雲、アンドロメダ大星雲
、北アメリカ星雲、たしかに美しいが、こういう比較的地味な散開星団もいろいろな個性があって面白い。
散開星団のカタログは、NGC、IC、メシエの他にも数多くあり、一度見てみると新たな発見があるかも知れない。