※管理人の愚痴を聞きたくない人は一番下まで飛ばすことを推奨します。

今、札幌ではさっぽろ雪まつりが開幕している。
毎年200万人が訪れるイベントだけあって全国・全世界から注目されている。
管理人も、このイベントに関しては肯定的である。

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しかし、これはごく一部の明るい面を表しているに過ぎない。

他にも、スキー場なども雪がなければやっていけない。
最近は、雪のエネルギーを利用した発電なども行われている。

しかし、3年ほど前から雪が大嫌いになった。

という管理人も、子供の頃は別に雪が嫌いではなかったし、寧ろ好きであった。そういう人も多いだろう。

3年ほど前から嫌いになった理由は、

端的に言えば、雪は甚だ迷惑なものだからである。

正確に言えば、雪が全ての原因なのではなく、雪を害悪たらしめている者たちも原因である。

特に、次のようなときは雪に対してネガティブな感情を抱くことが多い。

1.都市のど真ん中に降る雪

2.中途半端に降り続く雪

3.道路の泥で汚れた雪

4.冬に犬の散歩をさせ、犬に小便させて雪を汚す屑飼い主

5.家や歩道の雪を常時路上に捨てるバカ共



さて、それぞれの項目について説明する。

1.都市のど真ん中に降る雪

  先ほど、「雪がなければスキー業界は潰れる」と言った。しかし、正確には「山に雪が降らなければ」ということである。すなわち、山に降らなくて街の中心にばかり降る雪は、百害あって一利なである。

  除雪の費用が問題になっている都市は色々あるが、特に札幌市が有名である。

  下の図は、札幌市で年間にかかる雪対策費用を表している。

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札幌市ホームページ 雪対策費実績 より

  札幌市では、雪対策のためだけに年間約150億円が投入される。札幌市の人口は約192万人で、市民1人あたり約8000円を払っている計算になる。

  しかし、このデータはそれほど積雪量の多くなかった平成24年度のデータである。近年類に見ない大雪となった今年は、これ以上かかることが容易に予想される。

  費用がかかるだけならまだしも、ここ3年くらいは除雪がまともに機能していなかった。ちょうど民主党政権の頃である。主な理由はといえば、あの「事業仕分け」である。

  民主党政権を長持ちさせるためだけに、くだらないパフォーマンスで必要な予算まで削ってマスメディアに「仕事してます」アピールをしていたあの頃のことである。ネットの人たちは当時笑ってごまかしていたが、笑い事で済む話ではない。もし、今年ではなく去年記録的な大雪となった場合、札幌は都市の生産性が大幅に落ちたに違いない。


2.中途半端に降り続く雪

  これも中々の厄介者である。例えば前述の札幌市では積雪10~15cmを超えると、除雪車による除雪が始まる。

  しかし、中途半端に降り続く雪の場合、中々除雪が始まらない。しかも、歩道や家の周りに積もった雪を「どうせ除雪車が除雪してくれるから」と安直に考えて路上に捨てる無知な人達が多いせいで、今度は道路の脇の雪山が道路側にせり出して車が通行できなくなる。

  雨に関しても言えるが、ダラダラ降り続くというのは好きではない。さっさと降って晴れてほしいものである。


3.道路の泥で汚れた雪

  これも雪を嫌いになった一つの理由である。雪というのは真っ白で綺麗なイメージがあるが、都市部においてはそうではない。特に、気温が高くなって雪の融解が始まる頃に、路上の泥が車の通行によって周囲に撒き散らされる。その結果、茶色い汚い雪が路上に溜まってゆく。

  こんな汚い雪は精神上良くないし、衛生的にもあまり良くない。しかもこれのせいで「雪は白いもの」というイメージが崩壊する事態になってしまった。


4.冬に犬の散歩をさせ、犬に小便させて雪を汚す屑飼い主

  冬にも、犬の飼い主が外で散歩させている光景をよく見かける。それ自体は特に問題のない行為で、犬を愛しているからこその行動だと思われる。

  しかし、飼い主の中にはとんでもない者もいる。歩道などに平気で犬に糞尿を撒き散らさせ、そのまま放置するのである。

  もしこれが夏であれば、犬の小便は雨で流されるから問題ないし、犬の糞が落ちていればその犬の飼い主は非難される。

  だが、冬は状況が違う。冬は「雪で隠される」という事を利用して、平気で犬に糞尿をまき散らさせている飼い主が少なくない。実際は冬はいつでも雪が降っているわけではないから汚いし、春になればゴミと一緒に出てくる。

  このような一部のマナーが悪い人たちのために「冬季の犬の散歩禁止」とか究極的には「犬をペットとして飼うことを禁止する」とか言う極論が出てしまう恐れもある。実現性は低いが、このようなことになればまともな犬の飼い主はたまったものではないだろう。

  子供達が間違って「雪は黄色い」とか覚えないよう(笑)にこのような飼い主は減らさねばならない。


5.家や歩道の雪を常時路上に捨てるバカ共

  最後は除雪に関することである。家の雪を減らすために除雪車が来る前に家や歩道の雪を路上に捨てる人は少なくない。この行為自体は特に問題ないのだが、除雪車とか関係なく路上に常時雪を捨てる迷惑極まりない者が多い。

  路上に常時雪が捨てられると何が問題かというと、車の通行を邪魔するということである。酷いものになると、走ってくる車の真上に雪が捨てられる(イメージとしては「投げられる」に近い)という状況を見たことがある。

  このような除雪は、道路通行に大きな障害をもたらし、経済や環境にも悪影響を与える。唯でさえ道路の脇の雪山で車線が制限されているのだから、これ以上道路を圧迫しないでほしい。


まとめ

  ここまで雪に関する愚痴・文句を並べてしまって正直申し訳ないと思っている。それも、さっぽろ雪まつりの期間中に。しかし、日本のマスコミはまるで雪が降ることを歓迎しているかのようなニュースを良く流すが、実際には「雪に迷惑している人」も数少なくないという現実を見て頂きたいということでこの記事を投稿した。雪に限らず、在京マスメディアの多くは東京目線で物事を報道するが、地方の意見も少しは報道して欲しいという管理人の願いでした。




【今日の画像】


HBCタイ王国広場(大通公園7丁目)

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雪像の紹介文(日本語・英語)

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