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2013年8月4日撮影

  今年は変な天気ばかり続いています。40度を超える猛暑(41度を記録した地点はアメダスなので、誤差が大きい:参考)や最低気温30度以上など、「暑さ」が目立つ8月前半となりました。

  また、全国的に局地的豪雨が相次ぎました。今年の雨の振り方は陰謀論を言われてもおかしくない程変な降り方をしており、何故か花火大会を狙って雨が降っています。

  そして、日本から離れて遠くの方を見ると、これまた珍しい現象が起こっています。

  今日、台風が発生しました。でも、台風が発生すること自体は特に珍しいことではありません。以下は、今日発生した台風13号に関する気象庁の発表した概要です。

気象庁:台風に関する気象情報(全般台風情報)

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平成25年 台風第13号に関する情報
平成25年 8月18日16時35分 気象庁予報部発表

(見出し)
 西経域から進んできた発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

(本文)
 ミッドウェー諸島近海を西北西に進んでいる
発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。
 台風第13号は、18日15時には
ミッドウェー諸島近海の
北緯12度00分、東経180度00分にあって、
1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進んでいます。
中心の気圧は994ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は25メートル、
最大瞬間風速は35メートルで
中心から半径220キロ以内では
風速15メートル以上の強い風が吹いています。

 台風の中心は、12時間後の19日3時には
ミッドウェー諸島近海の
北緯12度55分、東経177度35分を中心とする
半径90キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は985ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は25メートル、
最大瞬間風速は35メートルが予想されます。
 24時間後の19日15時には
ミッドウェー諸島近海の
北緯13度50分、東経175度30分を中心とする
半径140キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は980ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は30メートル、
最大瞬間風速は40メートルが予想されます。
予報円の中心から半径240キロ以内では
風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。
 48時間後の20日15時には
ウェーク島近海の
北緯15度20分、東経172度00分を中心とする
半径200キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は975ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は30メートル、
最大瞬間風速は45メートルが予想されます。
予報円の中心から半径310キロ以内では
風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。
 72時間後の21日15時には
ウェーク島近海の
北緯17度00分、東経168度10分を中心とする
半径300キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は975ヘクトパスカル
中心付近の最大風速は30メートル、
最大瞬間風速は45メートルが予想されます。
予報円の中心から半径410キロ以内では
風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。
 なお、台風の中心が予報円に入る確率は70%です。

この方面の船舶は十分警戒してください。
なお、台風に関する位置等の情報は、海上警報等により発表します。

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  発生場所はミッドウェー諸島付近、中心気圧994hPaとあるので、それほど日本には関係無いように見えます。

  ここだけ見れば極普通の台風の発生情報ですが、この台風はある所が変わっています。もう一度、気象庁が発表した文章を読み返しましょう。

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(見出し)
 西経域から進んできた発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

(本文)
 ミッドウェー諸島近海を西北西に進んでいる
発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。
 台風第13号は、18日15時には
ミッドウェー諸島近海の
(以下略

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 ミッドウェー諸島近海を西北西に進んでいる
発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

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発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

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台風第13号になりました。

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  「なりました」という表現なんか変じゃないですか?まるで、これまでが台風じゃないみたいな書き方に見えます。

  参考までに、12号が発生した時の情報はこのような感じでした。

気象庁:台風に関する気象情報(全般台風情報)

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平成25年 台風第12号に関する情報
平成25年 8月18日10時20分 気象庁予報部発表

(見出し)
 台風第12号が発生しました

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  デスヨネー。台風というのは通常熱帯低気圧が強くなって、一定の風速を超えると「台風が発生した」という扱いになるので、通常はこのような表現です。

  もう一度、13号の文章を見直すと、「北緯12度00分、東経180度00分」という表現が気になります。東経180度といえば、日付変更線の位置になります。

  実は、地球上で発生する強い熱帯低気圧は「台風」「ハリケーン」「サイクロン/トロピカルサイクロン」の3つに大きく分けられます。そのうち、台風は北半球の東経100度から180度の範囲で発生した強い熱帯低気圧に付けられる呼び方となっています。

  一方、日付変更線よりもさらに東側、すなわち「西経」になるような場所では、台風ではなく「ハリケーン」や「トロピカルストーム」という名前で呼ばれます。

  では、13号はというと、発生位置が日付変更線の東側となっています。つまり、元は台風の領域ではないところから発生したと言えます。

  気象庁では、日付変更線よりも東側の熱帯低気圧を監視していないため、日付変更線を超えて入ってきてから予報や情報を発表するようにしています。なので、太平洋のど真ん中で突如台風が発生するという中々カオスな状態となります。

気象庁:台風情報

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  日付変更線を超える台風は幾つか発生しましたが、特に衝撃的だったのが2006年台風18号(Ioke)です。本来は気象庁が定める台風の名前のリストから名前を決めるのですが、この時は中央太平洋の命名リストから名前が付けられました。

  数年に一度しか無い現象なので、珍しいと思いませんか。