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2013年9月5日 D7000 Sigma 17-50mm

  最近は新製品の発売が相次いでいますが、構造やデザインが大きく変わった製品が売られて毎回問題になるのは「前のほうが良かった」という評判。本当に前の世代の製品が良い場合もありますが、一部のネガキャンで新製品が売れないとなると経済的にも技術的にも良くない結果を生みます。

  では、本当に前の世代のほうが良いのでしょうか。

■Microsoft Windows 8

  新製品が出るたびに「前のバージョンのほうが良かった」と叩かれるWindows。XPが発売されれば「2000のほうが良かった」、Vistaが発売されれば「XPのほうが良かった」等と言われ、7の時は批判は少なかったもののタスクバーのデザイン変更で最初は戸惑う人も多かったです。

  何かと批判されてばかりのWindows 8ですが、7よりも進化している面もあります。起動速度では7よりも速くなり、マザーボードの設定によっては更に高速化することもできます。また、ユーザー数が少ない影響もあるせいか、7よりもウィルスにさらされる危険性が減っている。

  逆に叩かれているのはユーザーインターフェイス(UI)です。わざわざ公式で「窓辺ゆう」「窓辺あい」というキャラクターを設定しておいたにもかかわらず、UIで叩かれるとはなんという皮肉でしょう。勿論、慣れというものもあり1ヶ月も使えば「新しいデザインのほうが使いやすい」という人も少なく無いですが、やはりスタートメニューと楽なシャットダウンが無いWindowsは使いにくいのでしょう。

  今年10月にはWindows8.1というバージョンが公開されますが、ユーザーの声を反映したものであって欲しいです。せめて、「8のほうが良かった」「Meに次ぐ駄作」等と言われるような結果にはなって欲しくないです。

■Intel Haswell Series

  1年に1度は新製品が話題になるCPUですが、CPU最大手のIntelもHaswellという新マイクロアーキテクチャを採用したCPUを発売しました。具体的にはCore i7 4770などがありますが、ここでは詳しい製品の話はしません。

  「Haswellはよく売れている」という声がある一方で、「まだIvybridge(前世代)のほうが売れている」という声もあります。一部のユーザーからは「Haswellは駄作だ」という声もありますが、別にPentium4の時みたいなとんでもない爆熱CPUで性能が劣る、みたいな状況ではありませんから「駄作」は言いすぎな気もします。

  実は、1つ前の世代「Ivybridge」の時も「前の世代のほうが良かった」という声がありました。最近は新製品が発売されると何かと悪い噂が流れ、そしてネット上で拡散されて期待度を下げるような傾向があります。もしかしたら期待を下げておいて製品の満足度を上げるという企業の戦略なのかもしれません。

■Nikon D7100

  最近発売されたデジタル一眼レフカメラを挙げるとキリがないですが、今回はその中でごく一部の一部ユーザーからの批判が強かったニコンの「D7100」とキヤノンの「EOS 6D」について考えます。

  D7100は、大ヒット商品「D7000」の後継となる製品です。実効画素数を1600万画素から2400万画素に増やし、1.3倍クロップ機能を搭載し、センサーの高感度性能も上がりました。

  D7100はD7000から順当に進化したと言えますが、何故一部のユーザーから叩かれるのでしょうか。その一つに連写機能があります。連写速度はD7000とほぼ一緒ですが、連写枚数がD7000よりも減少しています。

  現在、ニコンはD300sの後継機が発売されていないため、始めの頃はD7100をD300s後継機と勘違いして批判していた人も多かったです。現在はそのような人はいませんが、やはりD300s後継機が遅れているのは色々影響があるようです。

■Canon EOS 6D

  エントリー型フルサイズ一眼レフとして発売されたニコンのD600に対抗するものとして、キヤノンからも「EOS 6D」が発売されました。エントリーとはいえ、フルサイズのために画素数の多い上位機種の「EOS 5D」シリーズよりも高感度性能が優れています。

  しかし、D600と比較すると価格が安いのもあって機能や性能で劣る面があり、一部ユーザーから「これは中途半端だ」「EOS 9D」でよかった等言われています。


  本当は使う状況によって性能の発揮具合は違いますし、製品の評価というのは価格や寿命なども含めて総合評価しないとわかりません。マスコミやネットの煽りに載せられて安易に「駄作」「失敗作」連呼するのはどうかと思います。