マナーと言えば、日本人の大好きな言葉の一つですが、皆さんはマナーを意識しているでしょうか。
最近は交通ルールやマナーがよく話題に挙がりますが、歩行者についてはあまり意識されていないのが現状かと思います。
さて、マナーとルールの違いですが、マナーは他人に対する礼儀なのに対し、ルールは守らなければならない規則のことです。重さでいえばルールのほうが重いです。
歩行者にはどんな交通ルール・マナー違反があるでしょうか。
横断歩道や歩道橋がない場所から道路を横断することを、斜め横断と言います。
街路のような細い道路ならまだ仕方ないとも言えますが、恐ろしいのは、4車線の道路を平気で斜め横断している人がいるという現状があることです。
夏の昼間ならまだ見えるからいいですが、豪雪地帯の冬の夜なんかにやられたら最悪です。
特に、高齢者の斜め横断が多いようです。徘徊といったら失礼ですが、高齢の親などを持つ方は、気をつけたほうがいいと思います。
2.歩きスマホ
一時期、ポケモンGOがブームになり、マスコミが異常に叩いていた記憶があります。その理由の一つが「歩きスマホ」だというのです。
ポケモンGOに限らず、歩きスマホは褒められる行為ではないでしょう。
そもそも、自分自身が周りを見なくなるため、電柱にぶつかったり、いつの間にか車道にはみ出していたり、信号無視して突き進んでいたりという危険が考えられます。
スマホに限らず何かやる時は、一度立ち止まってからやりましょう。
補足ですが、中国には「歩きスマホ専用レーン」という面白い試みがあります。歩きスマホを認めつつ、他者への被害を軽減するという、合理的な試みだと思いました。
3.ジャイアン歩行者
歩行者は、通行するものの中で最も弱者なため、一番優遇されています。
しかし、例外もあります。例えば、
←これは完全に歩行者優先です。
←これも歩行者優先です。
←これは歩行者優先?
多分ここを歩く歩行者は、車輪が2つ付いた特殊な人間なんでしょう(笑)
あと、意図的に歩行者を排除する標識もあります。
←これ。
そもそも、高速道路や高規格道路、自動車専用道路は通れません。
時々間違って入っちゃっている外国人とかいるみたいですが…
自転車レーンを歩くのもはっきり言ってどうかと思います。
歩行者は何かあると「自転車のほうがマナーが悪い」「歩行者優先にすべき」と主張しますが、歩行者が原因で起こる事故もあります。
最近の話ですが、豊平川のサイクリングロード(札幌の中心部に近い)では、歩行者用レーンと自転車用レーンに分けられている場所があります。
上の写真はガラガラの時に撮影したので、雰囲気が伝わらないですが、中学か高校の野球部員?が、歩行者用ではなく自転車用のレーンをランニングで占拠している時がありました。
なぜわざわざ自転車用のレーンを走る必要があるのでしょうか…
舗装が悪いから? いやいや、状態はどっちもほぼ同じです。
人数が多いから? 競争じゃなければ、縦に並べばいいでしょう。
標識が見えてないから? まあ、あり得ますが、道いっぱいに広がるのはダメでしょう。
相対的に見れば自転車のほうがマナーが悪いと思われますが、歩行者のマナー・ルール違反がゼロというわけでもありません。
歩行者は法律では優遇されていますが、だからといって何をやってもいいとは限りません。
4.人間の壁
車両の通行形態には「並進」というものがあります。
例えば、並進可という標識があります。
←この標識がそうです。
歩行者は、特にそういった規定がないため、並進することについて何のお咎めもないですが…
仮に、街路のような狭い道路で、クソ遅い速度で歩行者が道を塞いだらどうでしょうか。
街路を通る車にとっては、迷惑この上ありません。
おしゃべりは楽しいですが、歩行者だからといってなんでもしていいとは限りません。
5.信号無視
案外やっちゃってるのが多いのが、信号無視だったりします。
片田舎のなんで設置しているかわからない信号だったら仕方ないかもしれませんが、ルールはルールなので、信号無視はやめましょう。
歩行者の信号無視は、自転車・自動車に比べてあまり問題になりませんが、信号無視によるリスクは大きいです。
もし、信号の設置場所や信号のタイミングに不満があるなら、最寄りの警察署か市町村に相談するのが最善です。
6.歩行者の飲酒運転
サザエさんのようなアニメでは、お土産を持ったサラリーマンが酔っ払いながら道路を歩いている光景があります。
アニメの世界ならいいですが、実際にやられるとかなり迷惑です。
特に、信号のない場所とかは危険なので、酔い過ぎない、酔い過ぎたら送迎してもらう、タクシーを呼ぶとか対策してほしいです。
7.飛びだしゃ!
飛び出しといえば、小さい子供を連想するかもしれませんが、なにも子供に限った話ではありません。
最近は高齢化の問題もあり、高齢者の飛び出しが結構問題になっています。
徘徊(といったら失礼ですが)じみた行動を取り、四角から急に出てくる人も少なくありません。
1.斜め横断に通じる点もありますが、飛び出しは歩行者だろうが、自転車だろうが、車だろうが危険な行為であることに変わりありません。
飛び出さない側も、交差点や分岐があったらちゃんと確認する癖をつけましょう。
8.エリートランナー
歩行者という単語からは、ゆっくり歩いているイメージがありますが、とんでもない速度で走っている人も歩行者です。
車椅子は車輪がついていますが、軽車両ではなく歩行者に分類されます。
自転車やエンジンを切ったバイクを押して歩く場合も、歩行者に分類されます。
電動アシスト車椅子や、キックボード、ローラースケート、一輪車あたりは微妙ですね…
(車椅子は速度による区分、玩具系は交通が頻繁な道路での通行禁止規定があるだけ)
つまり、歩行者と言っても十人十色、千差万別あるわけです。
当然ながら、とんでもない速度で走っているランナーもいます。
道交法で歩道を走ることは特に禁止していませんが、速度が出る分危険性も増すため、走るのが得意な方は注意してください。
9.なんでも捨てる人
歩行者とか以前の問題ですが、歩きタバコ、道路に痰唾を吐くなどの行為も一部で見られます。
これらの行為は条例違反であったり、そもそも軽犯罪に該当するため、法律なんて関係ない!って人以外はやめましょう。
そして、これもだいたいやるのは高齢者なんですよね…
10.路上乱闘
歩行者とか以前に人間としての問題ですが、道路上で乱闘・喧嘩するのはやめましょう。
乱闘・喧嘩するなら建物の中でやってくださいwww
11.当たり屋
気がついたら10項目を超えてました(汗)…
当たり屋と言うと車のイメージがありますが、歩行者の当たり屋もいます。
歩行者よりも強者である交通手段(例えば自転車や二輪車)に無理矢理当たり、何百万もの賠償請求をするものです。
自分の体を犠牲にするという意味で、とんでもないドMとも言えますが、実際はただの詐欺師です。
傾向としては注意力散漫な人、特にながらスマホを狙う傾向があるそうです。
歩きスマホ、ながらスマホをしている方々、こういうリスクが有ることも忘れないでください。
12.子供の面倒を見ない親たち
最近は高齢者の危険行為が目立ちますが、若い人が100%危険ではないとも言えません。
特に、小さい子供は何をやるか分かりません。
子供の面倒を見ずにそこら中走らせておいて、事故が起きたらぶつかった車が悪いという親たち。
親の役割を忘れていませんか?
ここまで12項目挙げてみましたが、よくあるものからあまり起こらないものまで色々あると思います。
歩行者はついついマナーやルールがなく、何をやっても自由だと思いがちですが、実際には100%自由というわけではありません。
自動車や自転車がルールを守り、良いマナーを保つことは当然ですが、歩行者も意識していかなければ安全で快適な交通は実現できません。
「歩行者だから一番偉いんだ」という奢りは捨て、歩行者として出来る限り安全を追求していきたいものです。