
今日は、久しぶりに旭山記念公園に行った。
それはあるレンズのフィールドテストを行うためだ。
そのレンズとは…

Kenko MIRROR LENS 500mm 1:6.3 DX
という超望遠レンズである。
500mmなので、D7000では750mmと同じ画角になり、天体撮影に役立つのではないか?と思い購入した。
大きさは、70-200mm望遠レンズより幅は太いが、高さは半分程度しか無い。

画像も載せないで記事にするとガッカリする人が多いと思うので、実際に撮影してみた。
それでわざわざ坂が激しい旭山記念公園に…
傾き補正のみを行った画像、輪郭強調+コントラスト調整を行った画像の両方を掲載しています。画像サイズは全て横幅2560ピクセルです。
(解像度テストの画像は無断転載しないでください。)
1枚目:札幌市の西側

2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm 1/20s F6.3 ISO100
輪郭強調5、コントラスト+30

2枚目:JRタワー周辺

2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm 1/20s F6.3 ISO100
輪郭強調5、コントラスト+30

3枚目:さっぽろテレビ塔周辺

2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm 1/13s F6.3 ISO100 現像時露出補正-0.5
輪郭強調5、コントラスト+30

「等倍画像がないとわからない!」という方のために、中央部分と周辺部分を等倍でトリミングした画像も掲載しておきます。
中心・調整無し

中心・調整有り

周辺・調整無し

周辺・調整有り

【総評】
思ったよりも解像度が高く、実用性は高いと判断した。画像処理なしではピントが合っている場合でも若干ボケている感じがあるが、若干の輪郭強調で解像度の高い写真を作ることができる。
解像度は中心から周辺まで安定しており、周辺光量も十分で大きな減光は見られない。
フォーカスについてだが、トルク感(回す時の重み)が適度にあり、撮影中に大きくズレるということを心配する必要はなかった。一方、500mmという超望遠でありながらF6.3と比較的明るいので、ピントを正確に合わせるのは困難とは言わないまでも難しかった。
しかし、70-200mmの10分の1の値段しか無いにも拘らず、これだけの性能があるのは優秀である。
解像度:★★★☆☆
解像感:★★★★☆ (画像処理時)
周辺光量:★★★★★ (DXフォーマットでは目立たず)
操作性:★★★★☆
見た目:★★★☆☆
販売価格:★★★★★ (福沢諭吉約2人分)
総合評価:★★★★★★★☆☆☆
【長所】
・軽量、小型
・F6.3という明るさ
・価格性能比の高さ
・周辺光量低下が起こらない
・マクロ撮影が可能
【短所】
・オートフォーカスが使えない
・絞ることができない
・ピント合わせが難しい
・見た目が価格相応、出来れば黒なら良かった
・500mm F4やSigmaの50-500mmに比べると、解像度が低い
(これは価格を考えると仕方ない)
次はクリスマスか来年の雪まつりまでに28mm F1.8を買いたいところだが…
【おまけが本編】
このレンズで月を撮影すると、かなり迫力のある月が撮影できたので天体撮影には使えそうである。
トリミング無し

2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm 1/50s F6.3 ISO100 Vixenポラリエ使用(星モード)
等倍トリミング、強調有り

更に、「2倍テレコンをつければもっと大きくなるだろう」というおバカな発想があったので、実際にやってみた。
テレコンを付けても情報が反映されないため、レンズ情報を手動で入力した。
トリミングなし

2012.9.24 / 500mm F6.3 + TC-20EIII / 1000mm 1/13s F13 ISO100
ブレてるじゃなイカ…

ISOを800にして再挑戦

2012.9.24 / 500mm F6.3 + TC-20EIII / 1000mm 1/100s F13 ISO800
ここまで来るとピント合わせも超絶難易度になり、上の画像ももしかしたらピントが合ってないかもしれないが、500mmに比べるとソフトな画像になってしまう。
惑星の拡大撮影などをしない限り、500mmで十分だろうか。