DSC_4841

今日は、久しぶりに旭山記念公園に行った。
それはあるレンズのフィールドテストを行うためだ。

そのレンズとは…



P9245055


Kenko MIRROR LENS 500mm 1:6.3 DX

という超望遠レンズである。

500mmなので、D7000では750mmと同じ画角になり、天体撮影に役立つのではないか?と思い購入した。

大きさは、70-200mm望遠レンズより幅は太いが、高さは半分程度しか無い。

P9245054

画像も載せないで記事にするとガッカリする人が多いと思うので、実際に撮影してみた。

それでわざわざ坂が激しい旭山記念公園に…


傾き補正のみを行った画像、輪郭強調+コントラスト調整を行った画像の両方を掲載しています。画像サイズは全て横幅2560ピクセルです。

(解像度テストの画像は無断転載しないでください。)

1枚目:札幌市の西側
DSC_4845_01
2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm  1/20s  F6.3  ISO100

輪郭強調5、コントラスト+30
DSC_4845

2枚目:JRタワー周辺
DSC_4846_01
2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm  1/20s  F6.3  ISO100

輪郭強調5、コントラスト+30DSC_4846

3枚目:さっぽろテレビ塔周辺

DSC_4850_01
2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm  1/13s  F6.3  ISO100 現像時露出補正-0.5

輪郭強調5、コントラスト+30DSC_4850

「等倍画像がないとわからない!」という方のために、中央部分と周辺部分を等倍でトリミングした画像も掲載しておきます。

中心・調整無し
DSC_4850_01-center

中心・調整有り
DSC_4850-center

周辺・調整無し
DSC_4850_01-corner

周辺・調整有り
DSC_4850-corner


【総評】

思ったよりも解像度が高く、実用性は高いと判断した。画像処理なしではピントが合っている場合でも若干ボケている感じがあるが、若干の輪郭強調で解像度の高い写真を作ることができる。
解像度は中心から周辺まで安定しており、周辺光量も十分で大きな減光は見られない。
フォーカスについてだが、トルク感(回す時の重み)が適度にあり、撮影中に大きくズレるということを心配する必要はなかった。一方、500mmという超望遠でありながらF6.3と比較的明るいので、ピントを正確に合わせるのは困難とは言わないまでも難しかった。
しかし、70-200mmの10分の1の値段しか無いにも拘らず、これだけの性能があるのは優秀である。

解像度:★★★☆☆
解像感:★★★★☆ (画像処理時)
周辺光量:★★★★★ (DXフォーマットでは目立たず)
操作性:★★★★☆
見た目:★★★☆☆
販売価格:★★★★★ (福沢諭吉約2人分)

総合評価:★★★★★★★☆☆☆

【長所】
・軽量、小型
・F6.3という明るさ
・価格性能比の高さ
・周辺光量低下が起こらない
・マクロ撮影が可能

【短所】

・オートフォーカスが使えない
・絞ることができない
・ピント合わせが難しい
・見た目が価格相応、出来れば黒なら良かった
・500mm F4やSigmaの50-500mmに比べると、解像度が低い
(これは価格を考えると仕方ない)

次はクリスマスか来年の雪まつりまでに28mm F1.8を買いたいところだが…



【おまけが本編

このレンズで月を撮影すると、かなり迫力のある月が撮影できたので天体撮影には使えそうである。

トリミング無し
DSC_4858
2012.9.24 / 500mm F6.3 / 500mm  1/50s  F6.3  ISO100 Vixenポラリエ使用(星モード)

等倍トリミング、強調有り
DSC_4858_01

更に、「2倍テレコンをつければもっと大きくなるだろう」というおバカな発想があったので、実際にやってみた。
テレコンを付けても情報が反映されないため、レンズ情報を手動で入力した。

トリミングなし
DSC_4863
2012.9.24 / 500mm F6.3 + TC-20EIII / 1000mm  1/13s  F13  ISO100

ブレてるじゃなイカ…

ika_crying

ISOを800にして再挑戦
DSC_4865
2012.9.24 / 500mm F6.3 + TC-20EIII / 1000mm  1/100s  F13  ISO800

ここまで来るとピント合わせも超絶難易度になり、上の画像ももしかしたらピントが合ってないかもしれないが、500mmに比べるとソフトな画像になってしまう。

惑星の拡大撮影などをしない限り、500mmで十分だろうか。