
皆さん、お久しぶりです。
雪まつり以降ネタがありませんでしたが、実は探したらネタがありました。
それは、メインPCの大幅性能強化です。
写真の現像は、ものすごいパワーが必要なので、当然CPUはインテルのCore i9…

ではなく、
AMD Ryzen 7でした!!
もはやインテルですらないwwwww
というのも、前の記事を読んている方ならお分かりだと思います。
確かに、Core i9は素晴らしいCPUです。
処理速度では、Core i7を凌駕していますし、Ryzen Threadripperに対しても、上位モデルでは圧倒しています。では、なぜi9にしなかったかというと…
爆食!
爆熱!
爆高!
の最狂トリオだからです(笑)…
恐ろしいことこの上ない…
1.爆食
Core i9は、Skylake-Xと呼ばれるインテルのシリーズのCPUで、「X」から想像がつく通りハイエンド向けの製品群となっています。
ハイエンドなので、当然ながら性能は高いですが、同時に発熱面でも高いものとなってしまいます。つまり、Core i3を軽自動車、Core i7をトヨタプリウスだとすると、Core i9はレーシングカーみたいなものですね。
レーシングカーは速度が出ますが、その分エネルギーも消費します。
CPUも同じです。
周波数やコアを増やせば消費電力が増えるのは自然なことです。
Core i9はかつてハイエンドだったi7よりも上位なので、まあ想像はつくでしょう。
2.爆熱
Core i9は上で述べた通り、消費電力の高いモデルとなっていますが、消費電力が高いということは、一般的に発熱量も増加します。
CPUの発熱量を推定するものとして、TDPというのがありますが、この数値が110W以上のものになるとかなり発熱が激しいCPUになるといわれます。
過去の爆熱CPUとi9を比較してみましょう。
・Intel Pentium4(Prescott) 95W
・Intel PentiumD(Smithfield) 130W
・Intel Core i7(Bloomfield) 130W
・AMD Athlon 64 X2 6400+ 125W
・AMD Phenom X4 9950 Black Edition 140W
・AMD FX-9590 220W
・Intel Core i7-6950X 140W
・Intel Core i9-7900X 140W ←これ
・Intel Core i9-7980XE 165W ←7900Xの上位版
・AMD Ryzen Threadripper 1950X 180W
【参考】
・NVIDIA GeForce GTX 480 250W
・NVIDIA GeForce GTX 590 365W
・AMD Radeon R9 295X2 500W!?
グラフィックボードは時々ぶっ飛んだ数値を出してきますが、Core i9は数字的にはまだまだ大したことはなさそうですね。
でも、数字だけで決まらないのが世の中。
TDP140Wといっても、まともな140Wと恐ろしい140Wがあるのです。
さて、ここにインテル特有の問題が関わってきます。

ダブル☆グリス☆バーガー
はい、そうです。
インテルのCPUは、第3世代(Ivybridge)以降のCPUで、
コアとヒートスプレッダの間に金属(ソルダリングという)ではなくグリスを使っているのです。
(※一部のハイエンドモデルを除く)
そんなことをする理由として、コストダウンとか、金属よりも耐久性を重視しているとか、諸説ありますが、オーバークロック向けのK・Xモデルでそれをやるのはどうかしています。
オーバークロックは自己責任だから、殻割くらいできて当たり前でしょ。ってか。
自己責任通り越して責任放棄な気もしますが。
そもそも、オーバークロックする人が全員殻割りするようなガチ勢だと思ったら間違いです。むしろ、ちょっとお得感を出すために少しだけオーバークロックする人のほうが多いです。
それを考えた際に、オーバークロックの可能性を狭めるグリスバーガーは問題があると思われます。
しかも、悲しいことに、Skylake-XのCore i9。
これも…
ダブル☆グリス☆バーガー
なんということでしょう。
いくらRyzenに焦ったからといって、これはないでしょう。
まあ、AMDに比べインテルはあまり高クロックで動かさせたくないのでしょうか。
ハイエンドモデルぐらいは、「グリスバーガーで当然!」なんて考え方は捨てていただきたいです。
むしろ、Ryzenがグリスバーガーで、i9がソルダリング(はんだ付け)が自然でしょう。
低発熱のRyzenには、ソルダリングは豪華すぎますwww
高発熱のi9にグリスバーガーというのは、考えが甘すぎますwww
Coffee Lakeのi7 8700K(95W)ですら爆熱とか言っている人がいるくらいですからwww
更に恐ろしいことに、TDPが正しくないという話もあります。
そもそも、TDPは消費電力ではなく放熱設計時に想定する電力なので、TDP=CPU単体の消費電力、となる必要は全然ないのですが、明らかに乖離するのはどうでしょうか。
Core i9 7900XのTDPは140Wとなっています。
しかし、4Gamerのレビューでは、191W!?
いやいや、ちょっと待って下さい。
これならTDP190Wとして売るべきでしょう。
しかもグリスバーガーなので、+50%でTDP285Wが適切ですねwww
でも…TDP285WのCPUなんて誰も買わないですねwww
ここで、インテルお得意の小☆細☆工が始まるのですw
性能測定時はターボモードで、消費電力測定時はノーマルモードとかやっちゃうわけですw
ここまで発熱がすごいと、マザーボードの耐久性にも影響が出そうです…
3.爆高
さて、何を買うにしても、価格というものは絶対に気にするでしょう。
どんなに性能の良いものでも、自分の経済状況に見合っていないものは買えません。
年収200万円以下の人が新車のレクサスを買うとか言われても、困難な話です。
CPUも同様です。
さて、気になるCore i9の値段は…
12万円~23万円!
高すぎ…いや、意外に安い!
インテルにしては相当頑張った価格だと思います。
前世代のCore i7 6950X(10C20T)が15万円くらいで、
現世代のCore i9 7900X(10C20T)が12万円くらいと考えると、
進歩しているといえます。
もっとも、同じスペックで価格が下がるのは当然、という考え方もありますが…
まあ、ともかく、Ryzen登場のおかげでインテルのCPUもまともな価格になったのは良いことです。ハイエンドCPUのグリスバーガーはなんとかしてほしいですが…
4.PCの組み立て
やっと本編…と行きたいところですが、次回の記事で書きます。
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